专利摘要:
媒体上に画像を形成する方法が提供される。当該方法は、走査方向に沿って媒体上を走査しながら画像を形成するように放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御することを含む。画像は、走査方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在するエッジ部を有する造形部を含むことができる。各放射線ビームは、該放射線ビームによって媒体上に形成される画素のサイズを変化させるように制御可能である。各画素は、第1の方向に沿った第1のサイズと、第1の方向と交差する第2の方向に沿った第2のサイズとを有する。一実施形態において、第2のサイズは、第1のサイズと異なり、少なくとも傾斜角と第1のサイズとに基づいて決定される。
公开号:JP2011511313A
申请号:JP2010544794
申请日:2008-01-30
公开日:2011-04-07
发明作者:サルヴェストロ,アルド
申请人:コダック グラフィック コミュニケーションズ カナダ カンパニー;
IPC主号:G02B5-20
专利说明:

[0001] 本発明は、走査方向に対して傾斜したエッジを有する造形部の画像を形成するシステム及び方法に関する。本発明は、例えば、電子ディスプレー用のカラーフィルタを製造することに適用され得る。]
背景技術

[0002] ディスプレーパネルに使用されるカラーフィルタは、典型的に、複数のカラー機構を有するパターンを含んでいる。カラー機構は、例えば、赤色、緑色及び/又は青色機構を含み得る。カラーフィルタは、その他の色のカラー機構で作られてもよい。カラー機構は、様々な好適構成のうちの何れかで構成され得る。従来の“ストライプ”構成は、図1Aに示すように、列ごとに交番する赤色、緑色、及び青色機構を有する。] 図1A
[0003] 図1Aは、それぞれが受像素子18を横切って交番する列状に形成された複数の赤色機構12、緑色機構14及び青色機構16を有する従来の“ストライプ”構成のカラーフィルタ10の一部を示している。カラー機構12、14及び16は、カラーフィルタマトリクス20(マトリクス20とも称する)の部分ぶぶんによって輪郭を定められている。列は、マトリクスセル31(セル31とも称する)によって個々のカラー機構12、14及び16に細分化される細長いストライプで画像化されることができる。関連するLCDパネル(図示せず)上のTFTトランジスタは、マトリクス20の領域22によって覆われ得る。] 図1A
[0004] 様々なイメージング方法が技術的に知られており、媒体上に様々な造形部を形成するために使用され得る。例えば、ディスプレー、特にカラーフィルタの製造に、レーザ誘起熱転写プロセスを使用することが提案されている。一部の製造技術において、カラーフィルタを作り出すためにレーザ誘起熱転写プロセスが使用されるとき、受像素子としても知られるカラーフィルタ基板がドナー素子で覆われ、その後、ドナー素子から受像素子に着色料を選択的に転写するために、ドナー素子が画像的に露光される。好適な露光法は、受像素子への着色料の転写を誘起するために、例えばレーザビームなどの放射線ビームを使用する。低コスト及び小型の点でダイオードレーザが特に好ましい。]
[0005] レーザ誘起“熱転写”プロセスは、レーザ誘起“染料転写”プロセス、レーザ誘起“溶融転写”プロセス、レーザ誘起“アブレーション転写”プロセス、及びレーザ誘起“物質移動”プロセスを含む。レーザ誘起熱転写プロセス中に転写される着色料は、好適な染料ベースあるいは顔料ベースの組成物を含む。1つ又は複数の結合剤(バインダ)などの更なる要素が転写されてもよい。]
[0006] 一部の従来のレーザイメージングシステムは、限られた数の放射線ビームを生成する。その他の一部の従来システムは、数多くの個々に変調された画像化チャネルを用いて数多くの放射線ビームを生成することによって、画像を完成させるために必要な時間を短縮する。多数のそのような“チャネル”を備えた画像化ヘッドが利用可能である。例えば、コダック・グラフィック・コミュニケーションズ・カナダ社(カナダ、ブリティッシュコロンビア州)によって製造されているSQUAREspot(登録商標)型のサーマルイメージングヘッドは数百の独立チャネルを有している。各チャネルは25mWを上回るパワーを有し得る。連続した1つの画像を形成するように配置された一連の帯状画像領域に画像を書き込むように、画像化チャネルのアレイを制御することが可能である。]
[0007] 放射線ビームは、様々な画像を形成するようにスキャン経路に沿って走査される。形成される画像の視覚的な品質は、具体的な画像化プロセスの選択における重要な検討事項であり得る。例えばカラーフィルタ機構のレーザ誘起熱転写などの用途では、形成されるカラーフィルタの品質は、実質的に同一の視覚特性を有する画像化部分に依存する。例えば、1つの具体的な視覚特性は濃度(例えば、光学濃度又は色濃度)を含み得る。画像化されたカラー機構同士の間での濃度バラつきは、好ましくない画像アーチファクトを生じさせ得る。画像アーチファクトは、画像化された造形部内での濃淡縞(バンディング)又は色バラつきを含み得る。]
[0008] 図1Aに示したストライプ構成は、カラーフィルタ機構の一構成例を示している。カラーフィルタはその他の構成を有していてもよい。モザイク構成は、カラー機構が双方向に(例えば、列及び行に沿って)交番することで各カラー機構が“島(アイランド)”状にされたカラー機構群を有する。デルタ構成(図示せず)は、互いに三角形の関係で配置された赤色、緑色及び青色のカラー機構のグループを有する。モザイク構成及びデルタ構成は“アイランド”構成の例である。図1Bは、モザイク構成で配置された従来のカラーフィルタ10の一部を示しており、カラー機構12、14及び16が列状に配置され、且つ列を横切る方向及び列に沿う方向の双方に交番している。] 図1A 図1B
[0009] その他のカラーフィルタ構成も技術的に知られている。図示した上述の例は長方形状のカラーフィルタ素子のパターンを示しているが、その他の形状のカラー機構を含むその他のパターンも知られている。]
[0010] 図1Cは、三角形状のカラー機構12A、14A及び16Aの構成を有する従来のカラーフィルタ10の一部を示している。図1Cに示すように、それぞれのカラー機構の各々は、列に沿って配置され、且つマトリクス20と整列されている。] 図1C
[0011] 図1Dは、三角形状のカラー機構12A、14A及び16Aの構成を有する従来のカラーフィルタ10の一部を示している。図1Dに示すように、それぞれのカラー機構の各々は、カラーフィルタ10の列及び行に沿って交番している。図1C及び1Dに示すように、カラー機構12A、14A及び16Aは所与の行又は列内で異なる向きを有し得る。] 図1C 図1D
[0012] 図1Eは、V字型(シェブロン形状)のカラー機構12B、14B及び16Bの構成を含む従来のカラーフィルタ10の一部を示している。図1Eに示すように、それぞれのカラー機構の各々は、列に沿って配置され、且つマトリクス20と整列されている。カラー機構12B、14B及び16Bは、左右に屈曲するストライプから形成され、且つカラーフィルタマトリクス20の部分ぶぶんによって輪郭を定められている。] 図1E
[0013] 図1Fは、シェブロン形状のカラー機構12B、14B及び16Bの構成を含む従来のカラーフィルタ10の一部を示している。図1Fに示すように、それぞれのカラー機構の各々は、カラーフィルタ10の列及び行に沿って交番している。] 図1F
[0014] カラーフィルタ機構の形状及び構成は、例えば、より良好な混色又は改善された視野角などの所望のカラーフィルタ特性を実現するように選択されることが可能である。所望のイメージング走査方向に対して傾斜したエッジを有する機構は、その製造に関して更なる課題を生じさせ得る。]
[0015] 一部の用途において、媒体上に設けられた整合(レジストレーション)領域と実質的に位置整合されるように造形部が形成されることが要求される。例えば、図1Aにおいて、様々なカラー機構12、14及び16は、マトリクス20によって提供されるマトリクスセル31のパターンと整列されるべきである。カラー機構12、14及び16は、バックライトのリーク効果を低減するようにマトリクス20に重なり合うことができる。カラーフィルタなどの用途において、最終的な製造物の視覚的な品質は、造形部のパターン(例えば、カラーフィルタ機構のパターン)が整合(レジストレーション)領域(例えば、カラーフィルタマトリクス)のパターンに位置整合される精度に依存し得る。位置不整合は、望ましくない無色の隙間、又は望ましくない色特性をもたらし得る隣接する機構同士の重なりを生じさせ得る。] 図1A
[0016] マトリクス20を重ね合わせることは、カラーフィルタ用途においてカラー機構がマトリクス20に位置整合されなければならない精度を低下させる助けとなり得るが、典型的に、マトリクス20を重ね合わせることができる範囲には限界がある。重なり(及び最終的な位置整合)の度合いを制限し得る要因は、以下に限られないが、カラーフィルタの具体的な構成、マトリクスラインの幅、マトリクスラインの粗さ、バックライトのリークを防止するために必要な重なり、及びポストアニールによる収縮を含み得る。]
[0017] 造形部を形成するために用いられる具体的な方法に関連する要因も重なりの度合いを制限し得る。例えば、レーザイメージング法が用いられるとき、レーザイメージング装置がカラーフィルタを走査することができる精度が、最終的に得られる位置整合に影響する。造形部を画像化することができる撮像分解能も最終的な整合に影響する。撮像分解能は、対応する放射線ビームによって形成される画素のサイズ特性に関係する。]
発明が解決しようとする課題

[0018] 造形部の高品質画像の形成をもたらす効果的且つ実用的なイメージング方法及びシステムが依然として望まれる。これらの造形部の様々な部分は、走査方向に対して異なる向きを有し得る。これらの造形部の様々なエッジはスキャン経路の方向に対して傾斜を有し得る。]
[0019] 媒体上に設けられた整合サブ領域群のパターンに実質的に位置整合された造形部群を形成することが可能な効果的且つ実用的なイメージング方法及びシステムが依然として望まれる。造形部群の様々なエッジは、スキャン経路の方向に対して傾斜を有し得る。造形部群はカラーディスプレーの一部とし得る。]
課題を解決するための手段

[0020] 本発明は、媒体が放射線ビームに対して移動されるときに該媒体上に画像を形成する方法に関する。媒体は、例えばマトリクスなどの整合サブ領域群のパターンを含むことができる。画像は、例えばカラーフィルタのカラー機構、又は有機発光ダイオードディスプレーの一部としての有色照明光源など、造形部群の1つ以上のパターンを含み得る。造形部群の1つ以上のパターンは、整合サブ領域群のパターンに位置整合され得る。造形部群は、第1の色の第1の複数の造形部の各造形部が、第1の色のその他の造形部から、異なる色の造形部によって隔てられたアイランド状の造形部であってもよい。造形部群は、1つ以上の方向において中断されていてもいなくてもよいストライプとすることもできる。造形部のエッジは、画像化ヘッドの画像化チャネル群の配列方向に対して傾斜されることができる。造形部はシェブロン形状であってもよい。]
[0021] 画像は、例えばレーザ誘起染料転写プロセスやレーザ誘起物質移動プロセスなどのレーザ誘起熱転写プロセスによって、あるいはドナー素子から受像素子に材料を転写するその他の手段によって形成され得る。]
[0022] 本発明の一実施形態によれば、媒体上に画像を形成する方法は、走査方向に沿って媒体上を走査しながら画像を形成するように放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御することを含む。画像は、走査方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在するエッジ部を有する造形部を含み得る。各放射線ビームは、該放射線ビームによって媒体上に形成される画素のサイズを変化させるように制御可能とし得る。本発明の一実施形態によれば、媒体上に形成されるべき複数の画素の各画素が有する少なくとも1つのサイズが決定される。各画素は、第1の方向に沿った第1のサイズと、第1の方向と交差する第2の方向に沿った第2のサイズとを有する。第2の方向は第1に方向に対して実質的に垂直であってもよいし、実質的に垂直でなくてもよい。第2の方向は、走査方向に対して平行であってもよいし、平行でなくてもよい。第2のサイズは、第1のサイズと異なり、且つ少なくとも傾斜角に基づいて決定される。画像化ヘッドは、造形部のエッジ部に沿って複数の画素の階段配置を形成するために一群の放射線ビームを放射するよう制御され得る。一群の放射線ビームの各放射線ビームは、第1のサイズと決定された第2のサイズとで階段配置の各画素を形成するよう制御される。階段配置は、傾斜角に等しいピッチ角を含み得る。一実施形態において、複数の画素のうちの少なくとも2つの画素が同時に形成される。第1のサイズ及び第2のサイズの各々は画素のエッジに沿ったものとし得る。]
[0023] 一実施形態において、第2のサイズは、第1の方向又は第2の方向に沿った造形部群のピッチに基づいて決定され得る。第2のサイズは、少なくとも関係:N×D=(M×C)/tan(θ)に基づいて決定されてもよい。ただし、Cは第1の方向に沿った画素のサイズであり、Dは第2の方向に沿った画素のサイズであり、θは傾斜角に相当する角度であり、Mは1以上の整数であり、且つNは1以上の整数である。]
[0024] 他の一実施形態において、画像化ヘッドは、媒体上に1つ以上の更なる画素を形成するようにを制御されることが可能である。1つ以上の更なる画素の各々は、階段配置内の各画素とは異なるサイズを有し得る。画素の階段配置は、エッジ部が延在する方向に平行な方向に沿って繰り返され得る。第1のサイズ及び決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで複数の画素の各画素を形成するよう、一群の放射線ビームの各放射線ビームが放射される期間が制御され得る。]
[0025] 一実施形態において、一群の放射線ビームの各放射線ビームは、対応する放射線スポットを媒体上に形成する。第1のサイズ及び決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで複数の画素の各画素を形成するよう、放射線スポットの各々が媒体を横切って走査される期間が制御される。]
[0026] 他の一実施形態において、一群の放射線ビームの各放射線ビームは、対応する放射線スポットを媒体上に形成し、放射線スポットの各々は、第1のサイズ及び決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで複数の画素の各画素を形成するよう、一群の放射線ビームが走査される媒体の表面に交わる軸の周りで傾斜させて位置付けられる。所望のサイズの画素を形成するよう、画像化ヘッドが回転されてもよい。代替的に、第1のサイズ及び決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで複数の画素の各画素を形成するよう、放射線スポットの各々が拡大あるいは縮小されてもよい。]
[0027] 異なる画素又は造形部の異なる部分を形成するために、放射線ビームの強度を制御し、変化させることも可能である。強度は媒体の閾値強度未満であってもよいし、そうでなくてもよい。]
[0028] 上述の方法を実行するために、一組のコンピュータ読み取り可能信号を担持するプログラム製品が用いられ得る。]
図面の簡単な説明

[0029] 本発明の実施形態及び用途を添付の非限定的な図面によって例示する。添付の図面は、本発明の概念を例示するためのものであり、縮尺通りに描かれていないことがある。
従来技術に係るカラーフィルタの一部を示す平面図である。
従来技術に係る他のカラーフィルタの一部を示す平面図である。
三角形状の機構を含む従来技術に係るフィルタの一部を示す平面図である。
三角形状の機構を含む従来技術に係る他のフィルタの一部を示す平面図である。
シェブロン形状の機構を含む従来技術に係るフィルタの一部を示す平面図である。
シェブロン形状の機構を含む従来技術に係る他のフィルタの一部を示す平面図である。
従来の熱転写プロセスにて画像形成可能媒体上に造形部のパターンを画像化するマルチチャネルヘッドを模式的に示す図である。
従来技術に係るマルチチャネル画像化ヘッドの一例の光学系を模式的に示す斜視図である。
本発明の一実施形態例にて使用される装置90を模式的に示す図である。
走査方向に平行なマトリクスラインを含む受像素子上への従来の複数の機構部の形成に関する許容量を模式的に示す図である。
走査方向に対して傾斜したマトリクスラインを含む受像素子上への従来の複数の機構部の形成に関する許容量を模式的に示す図である。
図5Bの機構部及びマトリクスラインの一層大きい図である。
本発明の一実施形態例による傾斜したエッジを有する1つ以上の造形部の画像化方法を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態例に従って大きさを定められた画素のパターンを示す図である。
図7Aの画素のパターンを詳細に示す図である。
本発明の一実施形態例に従って大きさを定められた画素の他のパターンを示す図である。
カラーフィルタマトリクスに対するカラーフィルタ機構の望ましい位置整合を示す平面図である。
不正確なクロススキャン分解能で図8Aのカラーフィルタを製造するために用いられるレーザ誘起熱転写プロセスを模式的に示す図である。
本発明の一実施形態例による図8Aのカラーフィルタの画像化を模式的に示す図である。
本発明の一実施形態例による図8Aのカラーフィルタの画像化を模式的に示す図である。
本発明の一実施形態例により用いられるズームシステムを模式的に示す図である。
放射線ビームを走査することにより形成される画素の格子状配置を模式的に示す図である。] 図5B 図7A 図8A
実施例

[0030] 以下の説明を通じて、より完全な理解を当業者に提供するため、具体的な詳細事項を提示する。しかしながら、この開示をいたずらに不明瞭にしないよう、周知の要素については詳細に示したり説明したりはしていない。従って、この説明及び図面は、限定的なものではなく例示的なものとして見なされるべきである。]
[0031] 図2は、カラーフィルタ10を製造するために用いられる従来のレーザ誘起熱転写プロセスを模式的に示している。ドナー素子24からその下に位置する受像素子18に画像形成材料(図示せず)を転写するために、画像化ヘッド26が設けられる。ドナー素子24は、明瞭化の目的のみのため、受像素子18より小さいものとして示されている。ドナー素子24は、必要に応じて、受像素子18の1つ以上の部分に重なっていてもよい。画像化ヘッド26は複数の画像化チャネルの配列を含むことができる。この例において、画像化ヘッドは、個々にアドレス指定可能な複数のチャネル40からなるチャネルアレイ43を含んでいる。] 図2
[0032] 受像素子18は整合(レジストレーション)領域を含むことができる。整合領域とは、1つ以上の造形部の画像を実質的に位置整合させるように形成することが望ましい、その位置整合の相手側の領域である。受像素子18は、1つ以上の造形部の画像を実質的に位置整合させて形成することが望ましい整合サブ領域群のパターンを含み得る。この例において、受像素子18は整合領域47(大きい破線領域で模式的に示す)を含んでいる。この例において、整合領域47はカラーフィルタマトリクス20を含んでいる。マトリクス20は整合サブ領域群のパターンの一例である。受像素子18上にマトリクス20を形成するためにレーザ誘起熱転写プロセスが使用されてもよいが、マトリクス20は典型的にリソグラフィ技術によって形成される。]
[0033] 画像形成材料は、画像化ヘッド26によって放射された放射線ビームがドナー素子24を横切って走査されるときに、受像素子18上に画像的に転写されることが可能である。典型的に、フィルタ10の赤色、緑色及び青色の部分は別個の画像化工程で画像化され、各画像化工程は、先の色のドナー素子を、画像化すべき次の色のドナー素子で置き換えることを伴う。フィルタの赤色、緑色及び青色の機構の各々が、対応するマトリクスセル31に実質的に位置整合されて受像素子18に転写されるべきである。これらのカラー機構が転写された後、画像化されたカラーフィルタは、例えば、画像化されたカラー機構が有する1つ以上の物理特性(例えば、硬度)を変化させるアニール工程などの、1つ以上の更なる処理工程に掛けられ得る。]
[0034] 図3には、従来のレーザ誘起マルチチャネル画像化プロセスにより用いられる照明システムの一例が模式的に示されている。複数の画像化チャネルを作り出すために空間光変調器又はライトバルブが用いられる。図示した例において、リニアライトバルブアレイ100は、半導体基板102上に製造された複数の変形可能なミラー素子101を含んでいる。ミラー素子101は個々にアドレス指定可能である。ミラー素子101は、例えば変形可能なマイクロミラー素子などの微小電気機械システム(MEMS)素子とし得る。レーザ104は、円筒形のレンズ108及び110を有するアナモフィック(anamorphic)ビーム拡大器を用いて、ライトバルブ100上に照明線106を生成することができる。照明線106は、各ミラー素子101が照明線106の一部によって照射されるよう、複数の素子101にわたって横方向に広げられる。照明線を形成する方法は、Gelbartへの米国特許第5517359号に記載されている。] 図3
[0035] レンズ112は典型的に、素子101が非作動状態にあるときにレーザ照明が開口絞り116の開口114を通るよう、レーザ照明を集光する。作動された素子からの光は開口絞り116によって遮られる。レンズ118は、ライトバルブ100を画像化して、複数の個別の、画像的に変調されたビーム120を形成する。これらのビームは、画像化される帯状領域を形成するように基板の領域上を走査されることができる。これらのビームの各々は、素子101のうちの1つによって制御される。各素子101がマルチチャネル画像化ヘッドの1つの画像化チャネルに対応する。]
[0036] これらのビームの各々は、対応する素子101の駆動状態に従って、画像化される受像素子上に“画像の画素”を画像化したり、画像化しなかったりするよう動作可能である。すなわち、画像データによって画素を画像化することが要求されるとき、所与の素子101は、基板上に画素像を形成するのに適した強度及び期間を有する対応する放射線ビームを生成するように駆動される。画像データによって画素を画像化しないことが要求されるとき、所与の素子101は放射線ビームを生成しないように駆動される。ここでは、画素は基板上の画像の単一の単位要素を意味するように用いられ、組み立てられた表示装置上に表示される画像の一部に関しての画素という用法とは区別される。例えば、本発明がカラーディスプレー用のフィルタを作り出すために使用される場合、本発明によって作り出される画素は、隣接する画素と組み合わされて、表示装置上に表示される画像の単一の画素(造形部とも称する)を形成することになる。]
[0037] 図2は、レーザ誘起熱転写プロセスにて複数の赤色ストライプ機構30を有するように従来のようにパターニングされたカラーフィルタ受像素子18の一部を示している。図2は、画像化チャネル40と転写されるパターンとの間の対応関係を破線41で示している。ストライブ機構30などの造形部は一般的に、画像化チャネル40によって画像化される画素の幅より大きいサイズを有する。画像化ヘッド26によって生成された放射線ビームは、書き込まれるべき造形部群のパターンを指定する画像データに従って画像的に変調されて、受像素子18上を走査される。造形部を形成することが望まれるところに放射線ビームを生成するよう、一群のチャネルの48が駆動される。その造形部に対応しないチャネル40は、対応する領域を画像化しないように駆動される。従って、放射線ビームは、画像化チャネルがターンオンされる度に放射される。故に、画像化チャネルがターンオン及びターンオフされるとき、チャネルがターンオンされる都度、該チャネルから新たな放射線ビームが放射される。] 図2
[0038] 画像化チャネル40が画像を作り出すべく画像データに応答して制御される間、受像素子18、画像化ヘッド26、又はこれら双方の組み合わせは互いに対して移動される。一部の例において、画像化ヘッド26は静止され、受像素子18が移動される。他の例において、受像素子18は静止され、画像化ヘッド26が移動される。更なる他の例において、画像化ヘッド26及び受像素子18の双方が移動される。]
[0039] 画像化チャネル40は、画像化ヘッド26の走査中に帯状画像を形成するように活性化されることができる。受像素子18は過大なために単一の帯状画像内で画像化されることができないことがあり得る。故に、典型的に、受像素子18上に画像を完成されるために、画像化ヘッド26の複数回の走査が必要とされる。]
[0040] 主走査軸42に沿って各帯状領域の画像化が完了した後、副走査軸44に沿った画像化ヘッド26の移動が行われ得る。代替的に、ドラム型のイメージング装置を用いて、主走査軸42及び副走査軸44の双方に沿って画像化ヘッド26を相対移動させ、それによりドラム上で螺旋状に延在する帯状画像を書き込むことも可能である。図2においては、画像化ヘッド26と受像素子18との間での相対移動は、主走査軸42に整列された経路に沿って、そして副走査軸44に整列された経路に沿って実現される。] 図2
[0041] 画像化ヘッド26を受像素子18に対して移動させることには、如何なる好適な機構が適用されてもよい。ディスプレーパネルを製造することにおいて一般的な比較的堅い受像素子18を画像化することには、典型的に、フラットベッドイメージャが用いられる。フラットベッドイメージャは、受像素子18を平坦な向きに固定する支持体を有する。ディスプレーパネルの画像化に好適な高速フラットベッドイメージャが、Gelbartへの米国特許第6957773号に記載されている。代替的に、複数の帯状画像の画像化を実現するよう、“ドラム型”の支持体の外面又は内面に、可撓性のある受像素子18が固定されてもよい。]
[0042] 図2において、マトリクス20は、主走査軸42及び副走査軸44に対して傾斜している。マトリクス20は画像化チャネル40の配列方向に対して傾斜している。この場合、ストライプ機構30は、マトリクス20に正確に位置整合されるように傾斜的に形成される必要がある。傾斜したエッジを有する傾斜した造形部又は造形部群は、従来、放射線ビームが走査経路に沿って導かれるときに、受像素子18と画像化ヘッド26との間に制御された相対運動を構築することによって画像化されてきた。その場合、傾斜の程度に従って副走査運動が主走査運動と協調される。“協調運動”と呼ぶ運動を作り出すように、主走査運動が画像化ヘッド26と受像素子18との間で提供されるときに、それに同期したこれら2つの間での副走査運動も提供される。複数の帯状画像が螺旋的に画像化され、一般的に各ドラム回転中の副走査運動の量が形成される画像とは無関係に定められるドラムベースのイメージング法と異なり、協調運動技術が用いられるときには、各走査中の副走査運動の量は、形成される画像に依存する。協調運動は、一部の要求の厳しい用途において造形部群のパターンを整合サブ領域群のパターンと位置整合することを容易にするために用いられ得る実質的に滑らかで連続したエッジを有する造形部群を形成するために用いられることができる。図2に示すように、各ストライプ機構30の複数の部分がマトリクス20の様々なラインに重なり合っている。] 図2
[0043] 図4は、本発明の一実施形態例にて使用される装置90を模式的に示している。装置90は、受像素子18上に画像を形成するように動作可能である。本発明のこの実施形態例において、画像は、受像素子18上での走査中に放射線ビームを方向付けるように画像化ヘッド26を動作させることによって受像素子18上に形成される。装置90は、主走査軸42に整列された経路に沿って受像素子18を搬送するよう動作可能なキャリア(担体)92を含んでいる。キャリア92は往復運動的に移動することができる。本発明のこの実施形態例において、キャリアは順方向42A及び逆方向42Bに移動可能である。画像化ヘッド26は、キャリア92に跨る支持体93上に移動可能に配置されている。画像化ヘッド26は、副走査軸44に整列された経路に沿って移動するよう制御される。本発明のこの実施形態例において、画像化ヘッド26は支持体93に沿って移動するよう制御されることができる。画像化ヘッド26は遠征(アウェイ)方向44A及び戻り(ホーム)方向44Bに移動可能である。装置90は受像素子18を双方向に走査することによって画像を形成する。] 図4
[0044] 本発明のこの実施形態例において、レーザ誘起熱転写プロセスが用いられる。画像化ヘッド26は、複数の放射線ビームを用いて媒体を走査してドナー素子24から受像素子18に画像形成材料(図示せず)を転写させるように制御される。イメージング用の電子装置(図示せず)が、放射線ビームの放射を調整するように画像化チャネル40を制御する。移動システム94(1つ以上の移動システムを含み得る)は、キャリア92の移動を生じさせる好適な駆動手段、伝達部材、及び/又はガイド部材を含んでいる。本発明のこの実施形態例において、移動システム94は、画像化ヘッド26の動きを制御し、キャリア92の動きを制御する。当業者に認識されるように、装置90内の異なる複数のシステムを動作させるために複数の別個の移動システムが用いられてもよい。]
[0045] コントローラ60(1つ以上のコントローラを含み得る)が、以下に限られないがキャリア92及び画像化ヘッド26によって使用される移動システム94を含む、装置90の1つ以上のシステムを制御するために用いられる。コントローラ60はまた、受像素子18及びドナー素子24の装填及び/又は取り外しを開始することが可能な媒体ハンドリング機構を制御することができる。コントローラ60はまた、画像データ240を画像化ヘッド26に提供し、このデータに従って放射線ビームを放射するように画像化ヘッド26を制御することが可能である。様々な制御信号を用いて、且つ/或いは様々な方法を実行することによって、様々なシステムが制御され得る。コントローラ60は、好適なソフトウェアを実行するように構成されることができ、また、非限定的な例としてアクセス可能メモリ、論理回路、ドライバ、増幅器、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ、入力/出力ポート、並びにこれらに類するものを含む好適なハードウェアとともに、1つ以上のデータプロセッサを含むことができる。コントローラ60は、限定するものではないが、マイクロプロセッサ、コンピュータ・オン・チップ、コンピュータのCPU、又はその他の好適なマイクロコントローラを有し得る。]
[0046] 図4は、複数のストライプ機構32とマトリクス20Aとを含むカラーフィルタ10の一部を模式的に示している。明瞭化のため、赤色(R)のストライプ機構のみが図示されている。ストライプ機構32は、画像化ヘッド26の複数の画像化チャネル40の配列方向に対して傾斜した様々な部分を含んでいる。望ましくは、画像化ヘッド26は、“ジグザグ”状のストライプ機構32を形成するように画像形成材料を受像素子18に転写するため、ドナー素子24を画像化するように制御される。各マトリクスセル31Aによって、転写されるストライプ機構32に対応する領域内に、シェブロン形状を有するカラーフィルタ機構が規定される。] 図4
[0047] 従来の協調運動技術を用いてストライプ機構32を形成することも可能であるが、そのような技術は画像化プロセスの生産性を低下させ得る。例えばジグザグストライプ機構32などの造形部の画像化中に用いられる協調運動技術は、往復的な運動を必要とする。例えば、主走査軸42に整列された経路に沿って画像化ヘッド26が受像素子18に対して移動されるとき、画像化ヘッド26は、ジグザグ状機構に追従するように、副走査軸44に整列された経路に沿って受像素子18に対して同期的に往復する必要がある。必要とされる主走査及び副走査の相対運動を構築するために用いられる移動機構は、各ストライプ機構32の様々なコーナー(例えば、コーナー55)を動き回るために必要な高い減速及び加速を取り扱う必要がある。これを例証するために次の等式群:
(1) Vsubscan=Vmainscan×tanλ
ただし、Vsubscanは、協調運動の相対的な副走査(sub-scan)速度であり、Vmainscanは、協調運動の相対的な主走査(main-scan)速度であり、λは、主走査軸に対して測定される機構部(造形部部分)の傾斜の度合いに相当する角度である;
(2) t=Vsubscan/Asubscan
ただし、tは、副走査運動が往復される点(例えば、コーナー55)でVsubscanをゼロまで低下させるのに必要な時間であり、Asubscanは、Vsubscanと往復点でのゼロ速度との間の変化を構築するために必要な減速度である;
(3) d=Vmainscan×t
ただし、dは、時間tの間に主走査方向に進行する距離である;
(4) d=(Vsubscan2×tanλ)/Asubscan
を用いることができる。]
[0048] Vmainscan=1m/sec、Asubscan=5m/sec2、及び角度λ=30°という典型的な条件で、往復点に到達するために距離d=115.5mmが必要である。“傾斜した”機構部を有する造形部を含む要求が厳しい一部の用途では、往復的な協調運動は実用的でない。例えば、カラーフィルタ用途において、シェブロン形状のカラー機構は、長さが100μm程度の傾斜部を含み得る。ミリメートル単位で測定される減速距離“d”は、そのような小さい機構の画像化に適さないものとなる。]
[0049] 傾斜したエッジを有する傾斜した造形部又は造形部群を画像化するために用いられ得るその他の方法は、形成されるエッジを画素の“階段”配置で近似することを含む。協調運動技術を用いるイメージング法と異なり、このような技術は滑らかなエッジを有する造形部ではなく、むしろ、外観上ギザギザあるいは階段状のエッジを有する造形部の形成をもたらし得る。画像化ヘッド26は、受像素子18上に画像の画素の2次元格子を形成するように制御され得る。傾斜した造形部エッジは、おおよそ、格子によって配置が支配される画素の階段配置によって画像化される。]
[0050] 造形部群のパターンを整合サブ領域群のパターンに位置整合させることは、それらの造形部群を形成するために用いられる画像化プロセスに更なる課題を生じさせ得る。例えば、カラーフィルタ用途において、各カラー機構は、カラーフィルタマトリクスセル群のパターンに属する1つのセルに実質的に位置整合されるように形成される必要がある。マトリクスラインの重なり部分が、カラー機構がマトリクスセルのパターンに位置整合されなければならない精度を低下させる助けとなり得るものの、一般的に、マトリクスを重ねることができる範囲には限界がある。画像化プロセス自体、許容される重なり度合いに影響を及ぼし得る。例えば、レーザ誘起熱転写プロセスにて作り出される画像の視覚的な品質は、一般的に、ドナー素子と受像素子との間の界面の均一性に敏感である。不均一な界面は、ドナー素子から受像素子に転写される画像形成材料の量に影響を及ぼし得る。隣接し合う機構がマトリクスライン上で互いに重なり合う場合、ドナー−受像素子間隔は、この重なり領域において、該領域に転写された追加材料の関数として更に変化し得る。この追加間隔は、更なるドナー素子を用いた後の画像化中に形成される機構の視覚品質に悪影響を及ぼし得る。この点で、一般的に、隣接し合う機構はマトリクス部分上で互いに重ならないことが好ましい。この要件は、繰り返しのカラー機構のパターンとマトリクスセルの繰り返しパターンとの間に要求される位置整合を更に制約することになる。]
[0051] 図5Aは、マトリクスライン21Aと重なり合う関係での従来の第1の機構部33A及び第2の機構部34Aの形成に関する許容量を模式的に示している。この例において、機構部33A及び34Aは、(図1Aに示したカラーフィルタと同様の)ストライプ機構構成のカラーフィルタの一部である。機構部33Aは第1の色(例えば、赤)に対応し、機構部34Aは別の色(例えば、緑)に対応する。ストライプ機構は、この場合には主走査軸42に平行である走査方向に延在している。機構部33A及び34Aの各々は、受像素子18上に放射線ビームによって形成される複数の画像画素70Aによって形成されている。各画素70Aは、第1の方向に第1のサイズAを有し、第1の方向と交差する第2の方向に第2のサイズBを有する。この例において、第1の方向は副走査軸44に平行であり、第2の方向は主走査軸42に平行である。この例において、第1のサイズAは第2のサイズBに等しい。機構部33A及び34Aの各々はマトリクスライン21Aに重なっている。機構部33A及び34A、並びにマトリクスライン21Aは、明瞭化のため、図5Aに示すKEYに従って模様又は陰影を付けられている。] 図1A 図5A
[0052] 図示した許容量は、カラーフィルタ機構が互いに重ならないようにマトリクスライン21Aに位置整合されるようにカラーフィルタ機構を画像化するときに考慮され得る様々な要因を考慮に入れている。例えば、機構部33A及び34Aの各々は、カラーフィルタの所望の品質特性を達成するために一定量だけマトリクスライン21Aと重なるように形成されるべきである。この例において、機構部33A及び34Aの各々には、最小要求重なり(minimum required overlap;MRO)距離だけマトリクスライン21Aと重なることが要求される。距離MROは様々な要因に依存し得る。1つの考え得る要因は、機構部33A及び34Aを画像化するために用いられるイメージングシステムの画像化精度である。画像化精度は、画像化プロセス中の画像化ヘッド(図5Aには図示せず)の位置決めに関する機械的な再現性、放射線ビームの特性変動、及び形成される結果画像のエッジ粗さによって影響を受け得る。他の1つの考え得る要因は、マトリクスライン21Aが形成された受像素子18に対するマトリクスライン21Aの位置のバラつきを意味するマトリクスラインの再現性である。他の1つの考え得る要因は、様々な更なる課題(例えば、アニールプロセスにおける機構の収縮)に関して要求される絶対的な最小要求重なりを含む。距離MROはまた、その他の要因にも依存し得る。2つのMRO境界線35が、マトリクスライン21Aの対応する重なりエッジ56A(破線で示す)に対して図示されている。] 図5A
[0053] 図5Aは、機構部33A及び34Aの各々が最小ギャップMGだけ互いに分離されていることを示している。最小ギャップMGは、機構部33A及び34Aがそれらの形成中にマトリクスライン21A上で互いに重なり合うことを防止するように割り当てられる。最小ギャップMGは、典型的に、機構部33A及び34Aの各々の画像化に関する画像化の再現性によって支配される。画像化の再現性は、イメージングシステムの機械的再現性(例えば、媒体及び画像化ヘッドの位置決めシステムの機械的再現性、並びに熱的効果などに由来するビームドリフト)を含み得る様々な要因に依存し得る。] 図5A
[0054] 図5Aは、この許容量がイメージングシステムの撮像分解能(A)も考慮に入れることを示している。この例において、撮像分解能Aは、走査方向に交差する方向(すなわち、クロススキャン方向)を基準とする。この例において、クロススキャン方向は副走査軸44に平行である。画像化される機構部33A及び34Aの各々のサイズを制御する能力は、画素サイズの関数である。例えば、機構部33A及び34Aの各々のサイズを実効的に1画素だけ変化させることは、事実上、各機構のエッジの位置がマトリクスライン21Aの対応するエッジ56Aに対して1/2画素だけ変化することを意味する。最小ギャップMGと最小要求重なりMROとの間の半画素のマージン(すなわち、分解能Aの1/2)が、機構部の各々の画像化に要求され得る。従って、機構部33A及び34Aを画像化するのに必要なマトリクスライン21Aの最小幅Wは、ストライプ構成のカラーフィルタに関して、等式:
(5) 幅(W)=(2×MRO)+(2×A/2)+(MG)
によって見積もることができる。] 図5A
[0055] 傾斜したエッジを有する傾斜した造形部又は造形部群が画素の階段配置を用いて形成されるとき、更なる課題が生じ得る。図5Bは、大きい破線で表すエッジ56Bを有する傾斜したマトリクスライン21Bと重なり合う関係での従来の第1の機構部33B及び第2の機構部34Bの形成に関する許容量を模式的に示している。機構部33B及び34B、並びにマトリクスライン21Bは、明瞭化のため、図5Bに示すKEYに従って模様又は陰影を付けられている。エッジ56Bは、この例において主走査軸42に平行である走査方向を基準として、θに等しい角度の値だけ傾斜している。機構部33B及び34Bは、イメージングシステムの所望の走査方向に対して傾斜したエッジを有する相異なる造形部の一部である。図1C、1D、1E及び1Fは、機構部を形成するために用いられる1つ以上の放射線ビームの走査方向に対して傾斜した様々なエッジ部を有し得るカラーフィルタ機構の例を示している。機構部33B及び34Bは、図5Aに示した画素70Aとサイズ的に等しい画素70Aの様々な階段配置を用いて形成されたものである。] 図1C 図5A 図5B
[0056] 図5Bに示す許容量は、MRO、MG及び分解能Aの1/2という同様の量が示されている点で、図5Aに示したものと同様である。しかしながら、図5Bに示す許容量は、幾つかの観点で図5Aのものとは異なっている。例えば、画素の階段配置を構築するために、“段差サイズ”に相当する更なる分解能Aが必要とされる。画素の階段配置は、各段差が画素サイズAの関数である奥行き(すなわち、この例において副走査軸44に整列された奥行き)を有する階段状のエッジを作り出す。形成されるエッジのジグザグ部分の位置は、複数の画素の分だけ更に変化する。機構部33B及び34Bの階段エッジは、MG+Aの要件を満たす機構−機構間ギャップを構築するように互いに対して入れ子にされた(ネスト化された)関係で図示されている。] 図5A 図5B
[0057] 図5Aと比較すると、傾斜したマトリクスライン21Bのクロススキャン幅Wskewは、機構のエッジ位置に形成される画素の階段配置を収容するよう、マトリクスライン21Aの幅Wより大きい。傾斜したエッジを有するカラー機構を画像化するとき、クロススキャン方向において、より大きいマトリクスライン幅が必要とされ得る。Wskewは、マトリクスラインの全幅Woverallと角度θとの関数として変化し得る。一部のθの値に対して、Woverallには、図5Aに示したサイズWより大きいことが要求され得る。カラーフィルタ産業においては、ますます細いマトリクスライン幅を用いることが望まれる。] 図5A
[0058] MRO境界線35(小さい破線で表す)は、マトリクスラインエッジ56Bの各々に対する機構部33B及び34Bの各々の最小要求重なりを定める。図5Bに示すように、画素の階段配置は、様々な位置で様々な重なり量を生じさせる。例えば、MRO要件は、位置57Aで満足され、位置57Bで上回られ、位置57Cでは満足されていない。機構部34Bは位置57Cにおいてマトリクスライン21Bと十分に重なっておらず、その結果、非重なり領域36(明瞭化のため黒塗りにしている)が形成されている。このような非重なり領域はカラーフィルタに視覚的なアーチファクトを生じさせ得る。] 図5B
[0059] 図5Cは、図5Bの機構部33B及び34B、並びにマトリクスライン21Bの一層大きい部分を示している。図5Cは、画素70Aの様々な配置によって、不所望の非重なり領域36がどのように作り出されるかを示している。機構部33B及び34B、並びにマトリクスライン21Bは、明瞭化のため、模様又は陰影を付けられている。この例において、機構部33B及び34Bはシェブロン形状の機構の部分である。上述のように、様々なマトリクスラインエッジ56Bが、走査方向に対して角度θだけ傾斜している。この例において、角度θは30°に等しい。機構部33B及び34Bのエッジは、画素70Aの様々なパターンで形成されている。各画素70Aは上述のような大きさにされている。これらの画素パターンは、走査が主走査軸42に平行な方向に進むときに繰り返されている。パターン内の画素70Aは、様々な階段風に配列されている。この例において、機構部33B及び34Bのエッジは幾つかの画素パターン71及び画素パターン72で形成されている。各画素パターン71は、1Aに等しい奥行きに対して2Bに等しい蹴上げを形成する画素エッジを有する画素70Aの階段配置を含んでおり、各画素パターン72は、1Aに等しい奥行きに対して1Bに等しい蹴上げを形成する画素エッジを有する画素70Aの階段配置を含んでいる。この例において、“蹴上げ”は主走査軸42に平行な方向を基準とし、“奥行き”は副走査軸44に平行な方向を基準とする。画素パターン71及び72は、図5CのKEY内で特定されている。] 図5B 図5C
[0060] 画素パターン71及び72は、機構部33B及び34Bのエッジを、マトリクスライン21Bの向きに可能な限り近付けて揃えるように配置されている。すなわち、画素パターン71及び72は、傾斜したマトリクスラインの方向に一致させようとする方向に沿って配置されている。しかしながら、画素パターン71及び72の各々内の各画素70Aのサイズにより、要求されるマトリクスライン21Bの傾斜方向と正確には一致しない位置整合がもたらされる。画素パターン71及び72の各々の画素の階段配置によって作り出される段差は、様々なピッチ角によって特徴付けることができる。例えば、画素パターン71内の画素はピッチ角αを生じさせるように配置され、画素パターン72内の画素はピッチ角βを生じさせるように配置されている。この例においては、A=Bであり、ピッチ角αはおよそ26.6°(すなわち、tan−1(A/2B))に等しく、ピッチ角βは45°(すなわち、tan−1(A/B))に等しい。ピッチ角α及びピッチ角βの何れも、θに等しい要求傾斜角に等しくない。]
[0061] 画素パターン71及び72は、要求される最小重なり及びギャップの基準を可能な限り近く維持するように配置されている。図5Cに示すように、機構部33B及び34Bのエッジに対応する画素パターンは、これらの機構部の間に(MG+2×A/2)の関係によって定められるギャップより小さくないギャップを構築するように、マトリクスライン21B上で互いに対してネスト化されている。しかしながら、画素パターン71及び72は、マトリクスライン21Bの対応する傾斜を単に近似した傾斜を有する様々な機構エッジを作り出すように配置されているので、最小要求重なり(MRO)基準は完全には維持されていない。マトリクスライン21Bに重なる機構部33Bの階段エッジは、対応するMRO境界線35によって定められる要求MRO値に実質的に等しい、あるいはそれより大きい重なりを維持している。しかしながら、マトリクスライン21Bに重なる機構部34Bのエッジは、その対応するMRO境界線35によって定められる要求MRO値に実質的に等しい、あるいはそれより大きい重なりを完全には維持していない。具体的には、明瞭化のために黒塗りにされた領域36は、MRO値によって定められる最小要求通りには重なられていないマトリクスライン21Bの様々な領域を示している。カラーフィルタの場合、周囲のカラー機構によって適切に重なられていないマトリクスラインの部分は、ディスプレーの品質を損ない得る視覚的なアーチファクトをもたらし得る。] 図5C
[0062] 非重なり領域36の大きさは様々である。このサイズは、画素パターン71及び72が、自身が表現する機構エッジに必要な傾斜を近似するに過ぎないために異なってくる。例えば、画素パターン71Aは、MRO要件が実質的に満足されている位置57Aで始まる。しかしながら、走査が進むにつれ、パターン71B及び71Cの画素の階段配置は、次第に大きくなる非重なり領域36を形成する(画素パターン71A、71B及び71Cは画素パターン71のメンバーである)。各画素パターン71内の画素の配置は、マトリクスライン21Bの傾斜に一致しない傾斜を有する方向に繰り返され、それによりMRO要件を損ねていく。この位置不整合を補正するために、画素パターン72のメンバーである画素パターン72Aが導入され、位置57Eでの重なりが再び要求MRO値に実質的に等しくされる。しかしながら、この補正は機構部34Bのその他の部分を形成するときに更なる画素パターン71に続かれるため、位置不整合がもう一度繰り返され、MROが再び悪影響を受ける。]
[0063] もはや当業者には明らかであるように、説明した位置不整合は、様々な画素パターンを形成するために用いられる画素70Aのサイズに由来する。画素70Aによって作り出される様々な階段パターンは、角度θに等しくないピッチ角を付随する。この差は、典型的に要求MRO値より大きい重なりを形成するように傾斜されたエッジを有する機構部33Bの形成をもたらす。逆に、この差は、典型的に要求MRO値より小さい重なりを形成するように傾斜されたエッジを有する機構部34Bの形成をもたらす。なお、この例においては、機構部33Bは形態的に機構部34Bと相等しいため、やはり、領域36と同様の非重なり領域39を形成しがちなエッジを有している。]
[0064] 機構部34Bに関する重なり欠陥を補正するための1つの考え得る手法は、マトリクスライン21Bの一層内部の位置に機構部34Bを形成することであろう。この例において、機構部33Bは、第1の走査にて形成される第1の帯状画像の一部であり、機構部34Bは、第2の走査にて形成される第2の帯状画像の一部である(すなわち、機構部33Bは第1の走査にて形成される赤色機構の一部であり、機構部34Bは第2の走査にて形成される緑色機構の一部である)。一般的に、イメージングシステムは、クロススキャン方向において、クロススキャン方向に沿った画素サイズより微細な粒度で帯状画像の位置を調整することができる。しかしながら、機構部34Bに対応する帯状画像をある程度シフトさせる(すなわち、この例においては左側に)ことによって重なりの縮小を補償することは可能であろうが、そうすることは、必要とされる(MG+2×A/2)の値より小さいギャップを2つの機構部の間に生じさせ、上述したようなその他の難問をもたらすことになる。ギャップの縮小を補償しようとして、更に、機構部33Bに対応する帯状画像をシフトさせることは、今度は、マトリクスライン21B上での機構部33Bに関する重なりの大きさを要求MROより低い程度まで低下させることになる。機構部34Bに関する重なりの縮小に対処するための別の1つの選択肢は、マトリクスライン21Bの線幅を更に増大させることであろうが、そうすることは、カラーディスプレーのマトリクスライン幅を縮小しようとする産業界の要望に反する。]
[0065] 図6は、本発明の一実施形態例に従って走査方向に走査しながら放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御することによって1つ以上の造形部を画像化するためのフローチャートを示している。1つ以上の造形部の各々は、走査方向に対して傾斜したエッジ部を含む。この実施形態例においては、機構部33C及び34C(図7Aに示す)が形成される。望ましくは、機構部33C及び34Cは、従来のように画像化された対応する機構部33B及び34Bが図5Cにおいてそうであったよりも正確にマトリクスライン21Bに位置整合されるように形成される。] 図5C 図6 図7A
[0066] このプロセスはステップ300にて開始し、受像素子18上に形成されるべき複数の画素の第1のサイズが決定される。この実施形態例において、形成されるべき画素の各々は相等しい大きさにされる。これらの画素の各々は、第1の方向に沿って第1のサイズを有し、第1の方向と交差する第2の方向に沿って第2のサイズを有するようにされる。この実施形態例において、第1のサイズはクロススキャン方向に沿った大きさである。第1のサイズは、この実施形態例において、副走査軸44に平行である。第1のサイズはクロススキャン方向における画像化ヘッド26の分解能に相当する。本発明の一部の実施形態例において、画像化ヘッド26は固定のクロススキャン分解能を有するが、他の実施形態においては、画像化ヘッドはクロススキャン分解能を変化させるように制御されてもよい。]
[0067] 造形部群は様々なパターンに配置されることが可能である。一部のパターンにおいて、造形部群は1つ以上の方向に沿って規則的に配列される。そのようなパターンにおいて、各造形部は共通の基準部を有し、造形部群は共通の基準部の各々が相互に、造形部群のパターンの配列方向に沿って等しい距離だけ離隔されるように配置される。この等しい距離は“ピッチ”と称される。共通の基準部は、造形部のエッジ、造形部のコーナー、造形部の中心点などを含み得る。一部のパターンにおいて、造形部群は1つ以上の方向に沿って規則的に配列される。]
[0068] 図8Aは、整合サブ領域群のパターンを含む整合領域に対する造形部群のパターンの望ましい位置整合の一例を示している。この例においては、図1Eに示したのと同様のストライプ構成のカラーフィルタ10が示されている。この例において、ストライプは、走査方向に平行な方向に延在するときに左右に屈曲している。この例において、各造形部は主走査軸42に平行な方向に延在しており、造形部群は副走査軸44に平行な方向に沿って規則的に配列されている。カラーフィルタ10はマトリクス20A(部分的に、小さい破線で示す)を含んでおり、マトリクス20Aは、受像素子18上に形成された等間隔のセル群31Aのパターンを含んでいる。この場合、望ましくは、赤色(R)機構12B、緑色(G)機構14B、及び青色(B)機構16Bが、“ストライプ構成”のカラーフィルタを形成するように、マトリクス20Aに対して実質的に位置整合されて形成される。従って、この例においては、望ましくは、赤色機構12B、緑色機構14B及び青色機構16Bそれぞれのパターンの各々のピッチ“Pf”は、対応するセル群31Aのパターンのピッチ“Pr”に実質的に等しい。] 図1E 図8A
[0069] 図8Bは、所望の赤色機構12Bを図8Aによって要求されるようにセル群31Aと正確に位置整合させて画像化しようとして、画像化された機構12Cを形成してしまう画像化プロセスを模式的に示している。明瞭化のため、所望の緑色機構14B及び青色機構16Bに対応する画像化工程は図示していない。画像化ヘッド26は、個々にアドレス指定可能な複数のチャネル40からなるチャネルアレイ43を含んでおり、複数のチャネル40は、均一な大きさにされ且つアレイの配列方向に沿って繰り返されている。この例において、配列方向は副走査軸44に平行である。各チャネルは、第1のクロススキャン分解能を有する画素を形成する放射線ビームを放射することができる。] 図8A 図8B
[0070] 図8Bは、この第1のクロススキャン分解能で造形部群のパターンを画像化することの難しさを模式的に示している。適切な整合は、画像化された赤色機構12Cがセル群31AのピッチPrに一致するピッチで形成されることを必要とする。図8Bは、この要件が満足されていないことを示している。本質的に、第1のクロススキャン分解能は、画像化された赤色機構12CをPrに等しくない初期ピッチPiで形成させている。] 図8B
[0071] 画像化される各赤色機構12Cのサイズ及び位置を制御する能力は画素サイズの関数である。画像化ヘッド26によって生成される放射線ビームは各々、クロススキャン方向に沿って、画像化される赤色機構12Cの画像化パターンを所望の赤色機構12Bのパターンと一致するピッチで形成することができない画素サイズを作り出す。画像化チャネル40の分解能は、画像化される赤色機構12Cの各々を、クロススキャン方向に沿って、所望の赤色機構12Bの対応するサイズに等しいサイズで画像化させ得る、あるいはそのように画像化させ得ないが、該分解能は所望のピッチが一致され得ないものである。]
[0072] 図8Bに示すように、画像化された赤色機構12Cの一部は、対応するセル31Aから様々な量だけオフセットされている。この例において、オフセットの一部は、赤色機構12Cの1つが、マトリクス20Aの領域45内で、その他の色のドナー素子を用いて画像化されるその他の機構によって重なられる地点まで増大している。また、領域49において、一部のマトリクスセル31Aは赤色機構12Cで十分に覆われておらず、無色の隙間のおそれが生じている。これら双方の影響は、最終的なカラーフィルタに望ましくない視覚特性をもたらし得る。明らかなように、イメージングの生産性を高めるために更に多数の画像化チャネル40の構成が用いられるとき、これらの影響は更に悪化し得る。なお、領域45及び49は明瞭化のために陰影を付けられている。] 図8B
[0073] 図8Cは、本発明の一実施形態例による図8Aの受像素子18の画像化を模式的に示している。図8Cは、所望の赤色機構12Bに関する画像化プロセスのみを示している。所望の緑色機構14B及び青色機構16Bは、明瞭化のために検討していないが、所望の赤色機構12Bの画像化と同様に扱うことができる。赤色機構12Dが、図8Bの画像化プロセスに示したのと同一の画像化ヘッド26を用いて画像化される。本発明のこの態様によれば、画像化ヘッド26は、放射線ビームが走査される受像素子18の面と交わる軸の周りで角度δだけ回転される。角度δは、副走査軸44と画像化チャネル群40の配列方向との間で測定されるように示されている。角度δは、回転された画像化ヘッド26の分解能がほぼ、画像化される赤色機構12Dのパターンをセル群31AのピッチPrに実質的に等しいピッチPfで形成させるような大きさになるように選定される。画像化ヘッド26の回転は、画像化される画素のサイズを変化させる。画像化された画素の結果的なサイズは、画像化される赤色機構12Dを、図8Aに示した赤色機構12Bの対応するクロススキャンサイズに等しいクロススキャンサイズで形成させることもあれば、そのように形成させないこともある。しかしながら、要求されるピッチに適したサイズに画素を調整することにより、ピッチが一致しないことに由来する上述のアーチファクトの多くが実質的に回避される。] 図8A 図8B 図8C
[0074] 図8Cにおいては、画像化ヘッド26は副走査軸44を基準として角度δだけ回転されていたが、理解されるように、その他の基準も容易に用いられ得る。] 図8C
[0075] 画像化される画素のサイズを走査方向と交差する方向に変化させるために、その他の方法を用いることも可能である。図8Dは、本発明の他の一実施形態例による図8Aの受像素子18の画像化を模式的に示している。明瞭化のため、図8Dは所望の赤色機構12Bに関する画像化プロセスのみを示している。本発明のこの実施形態によれば、画像化ヘッド26はズーム機構80を含んでいる。ズーム機構80は、画像化ヘッド26によって放射される放射線ビームのサイズを、画像化される赤色機構12Eのパターンがセル群31AのピッチPrと実質的に等しいピッチPfで画像化されるように調整する。] 図8A 図8D
[0076] 図9は、本発明の様々な実施形態例により用いられ得るズームシステム80を模式的に示している。ズームシステム80は、固定視野型光学部品81、2つ以上の可動ズーム式光学部品82、開口絞り83、固定型光学部品84、及び可動焦点型光学部品85を含んでいる。このような実施形態例において、開口絞り83は、ズーム式光学部品82と固定型光学部品84との間に配置される。ズーム機構80はズーム調整範囲の全体で対物面86及び像面87の位置を管理する。ズーム式光学部品82の位置は、この光学システムの拡大率を設定するために様々な位置の間で移動される。これら光学部品の各々は1つ以上のレンズを含み得る。これら光学部品のうちの1つ以上はアナモフィックなものとし得る。その他の種類のズーム機構も本発明によって用いられ得る。] 図9
[0077] 要求されるピッチは様々な手法で決定され得る。例えば、整合サブ領域群のパターン(カラーフィルタマトリクス内のセル群のパターン)のピッチは、直接的な測定によって決定されることが可能である。様々な光センサを用いて様々な整合サブ領域の位置を検出することができ、検出された位置を用いてサブ領域同士の間のピッチを決定することができる。画像の画素、放射線ビーム、又は画像化される帯状領域自体のサイズも、直接的な測定によって決定されることが可能である。様々なピッチは、様々な方向で決定されることができ、走査方向と交差する方向に限定される必要はない。造形部群のパターンは、造形部群が異なる複数の方向に沿って規則的に配列された造形部群のパターンを含み得る。]
[0078] 図6のステップ300を再び参照するに、形成されるべき画素の第1のサイズが様々な基準に基づいて選択あるいは決定され得ることは明らかである。そのような基準は、以下に限られないが、画像化ヘッド固有の分解能、造形部群のパターンを特定のピッチで形成する要望、又は造形部を特定の大きさで形成する要望を含み得る。造形部群が第1の方向に沿って規則的に配列されるとき、造形部群を形成するために用いられる画素の第1の方向に沿ったサイズは、少なくとも第1の方向に沿って要求される造形部群のピッチに基づいて決定され得る。本発明の一部の実施形態例において、第1のサイズは、ピッチが第1のサイズの整数倍に等しくなるように選定される。本発明のこの例示的な実施形態例において、第1のサイズは画素のエッジに沿ったものである。本発明の他の実施形態例において、第1のサイズは画素のその他の部分に沿ったものとし得る。] 図6
[0079] ステップ310にて、形成されるべき画素の第2のサイズが様々なパラメータに基づいて決定される。この実施形態例において、形成されるべき画素の第2のサイズは、少なくとも要求される傾斜角と第1のサイズとに基づいて決定される。画像化される造形部は、様々な方向に延在する様々なエッジを含み得る。これらの方向の一部は、所望の走査方向に対して様々な傾斜角で傾斜される。この例示的な実施形態において、望ましくは、機構部33C及び34Cの各々は、それらのエッジの一部が走査方向に対して所望の傾斜角だけ傾斜した方向に沿って延在するように形成される。この実施形態例において、所望の傾斜角は、この例においてマトリクスライン21Bの様々な部分の向きを表すθに等しい。本発明のこの実施形態例において、相等しい大きさにされた画素群が、画素の階段配置で構成された様々なパターンにて配置される。図7Aは、第1の方向に沿った第1のサイズと第1の方向と交差する第2の方向に沿った第2のサイズとを含み、且つ少なくとも傾斜角と第1のサイズとに基づいて決定された画素群70Bの一例を示している。画素群70Bは、画素パターン73に配置され、機構部33C及び34Cの各々の様々なエッジ部を形成するために使用される。] 図7A
[0080] この実施形態例において、各画素70Bは、副走査軸44に平行な第1の方向の第1のサイズCと、主走査軸42に平行な第2の方向において決定された第2のサイズDとを含んでいる。この実施形態例において、第1のサイズCは、図5B及び5Cに示した従来のようにして画像化された画素70AのサイズAに等しい。各画素パターン73は、1画素の奥行きごとに2画素の蹴上げを形成するエッジを有する画素70Bの階段配置を含んでいる。本発明のこの実施形態例において、階段パターン73は、所望の傾斜角(すなわち、この例においてθ)だけ走査方向に対して傾斜した方向に沿って繰り返されている。傾斜したマトリクスライン21Bと機構部33C及び34Cとの間に、一貫した最小要求重なり(MRO)が維持されている。] 図5B
[0081] 画素70Bの第2のサイズは、この位置整合を構築するように決定されており、且つ本発明のこの実施形態例においては、関係:
(6) N×D=(M×C)/tan(θ)
によって決定されている。ただし、Dは第2の方向に沿った画素のサイズであり、Cは第1の方向に沿った画素のサイズであり、θは傾斜角に相当する角度であり、Mは1以上の整数であり、Nは1以上の整数である。θは、この実施形態例においてはマトリクスライン21Bの向きを表すが、そのように限定されるものではなく、走査方向に対する機構エッジのその他の所望の向きを表すことも可能である。]
[0082] 本発明のこの実施形態例においては、M=1、N=2、θ=30°、且つサイズC=A(すなわち、従来のように画像化される画素70Aのクロススキャン方向においてと同一のサイズ)である。第1のサイズCは第2のサイズDに等しくない。本発明のこの実施形態例において、第2のサイズは画素のエッジに沿っている。本発明の他の実施形態例において、第2のサイズはその他の方向に沿っていてもよい。各画素パターン73の画素の階段配置によって作り出される段差は、傾斜角(すなわち、この例ではθ)に等しいピッチ角ωによって特徴付けられ得る。機構部33C及び34Cは、故に、要求される重なり及びギャップの要件を維持しながら、マトリクスライン21Bに正確に位置整合されて形成される。図5Cに示した非重なり領域36は存在せず、視覚的な品質が改善されたカラーフィルタが得られる。また、マトリクスライン21Bの幅は、従来の画像化技術が用いられるときに要求され得るように増大される必要はない。図7Bは、画素70Bのパターン73の詳細図を示している。] 図5C 図7B
[0083] 図7Bに示すように、機構部33Cは、走査方向に対して傾斜した方向に沿って第1の距離75だけ延在するエッジ部を含んでいる。第1の距離75は、走査方向に沿った蹴上げ距離75Bに対して、クロススキャン方向に沿って奥行き距離75Aだけ延在する。クロススキャン方向は走査方向に対して垂直であり、奥行き距離75Aは長さ的に蹴上げ距離75Bとは異なる。画素70Bの様々なグループが形成される。第1の画素グループ79Aは第1の方向に沿って延在し、第2の画素グループ79Bは第1の方向に垂直の第2の方向に延在している。第1の画素グループ79Aは、各々が第1の方向に沿ってサイズCを有する複数の画素を含んでおり、第2の画素グループ79Bは、各々が第2の方向に沿ってサイズDを有する複数の画素を含んでいる。本発明のこの実施形態例において、奥行き距離75AはサイズCの整数倍に等しく、蹴上げ距離75BはサイズDの整数倍に等しい。本発明のこの実施形態例において、第1の画素グループ79A及び第2の画素グループ79Bは、共通の画素を共有している。] 図7B
[0084] ステップ320にて、第1の方向に沿って第1のサイズを有し、且つ第1に方向と交差する第2の方向に沿って第2のサイズを有する画素群を形成するように放射線ビームを放射するよう、画像化ヘッド26を動作させることによって造形部が形成される。本発明のこの実施形態例において、第2のサイズは走査方向に平行であり、第1のサイズはクロススキャン方向に平行である。本発明のこの実施形態例において、第2のサイズは主走査軸42に実質的に平行であり、第1のサイズは副走査軸44に実質的に平行である。このような画素は様々な手法で作り出され得る。例えば、図10は、受像素子18上で放射線ビームを走査することによって形成される画素70の格子状配置を示している。各画素70のサイズは、様々な方向に沿った様々な寸法によって特徴付けられる。各画素70は、画素70の形成に関連する走査方向に沿ったサイズ“b”に等しい寸法と、クロススキャン方向に沿ったサイズ“a”に等しい寸法とを有する。この例において、各画素70の特定のサイズは、各画素70の領域上で長方形の放射線スポット77を走査することによって生成される。この走査は、画像の走査全体の一部として達成される。画素領域上でスポット77を走査するために、速度“V”を有する相対運動が必要とされる。相対運動は、放射線スポット77を移動させることによって、受像素子18を移動させることによって、あるいはこれらの双方を移動させることによって生成され得る。この例において、走査方向はこの相対運動の方向に平行であり、走査方向におけるスポットのサイズは“w”である。このレーザスポットが媒体の任意の点上に存在する時間は、w/Vによって定められる。この場合、各画素70の走査方向のサイズは、画素を形成するために用いられる放射線ビームの初期サイズ“w”と、受像素子18を横切ってビームが走査される時間との関数である。走査方向のサイズは速度を変化させることによって調整されることが可能であるが、そうすることは、放射線ビームによって作り出される露光量の変化を生じさせることになる。所与の走査速度で走査方向の画素サイズを変化させる一手法は、画像化チャネルが活性化される時間の長さを調整することを含む。例えば、ライトバルブを含む一部のイメージングシステムにおいて、タイミングパルス群のパターンを含むタイミング信号が全てのライトバルブ素子に供給され、個々の画素が画像データに従って活性化される。タイミングパルス同士の間の時間量が、各ライトバルブ素子が画像データの関数として活性化される、あるいは活性化されない時間の長さに関係し、結果的に、画像データに従って形成される画素の走査方向に沿ったサイズを定める。] 図10
[0085] 長方形の放射線スポット77は、長方形の開口を用いる手法を含む様々な手法によって作り出すことができる。しかしながら、スポットは長方形である必要はなく、要求に応じてその他の形状を有していてもよい。画素サイズを変化させるその他の手法も技術的に知られている。]
[0086] 本発明の一部の実施形態例において、走査方向に沿った画素サイズは、画素を形成するように放射線ビームを走査している間に、対応する画像化チャネル40が活性化される時間量を調整することによって変化される。本発明の他の実施形態例は、その他の手法によって、走査方向に沿った画素サイズを変化させてもよい。]
[0087] なお、本発明のこの実施形態例に示した画素70Bの階段配置は例示的なものであり、本発明の様々な他の実施形態例によって、その他の配置も使用され得る。例えば、画素の配置を所望の方向に沿って位置整合させるように奥行き及び蹴上げのサイズが正確に選択される限り、1つ以上の画素が配置の奥行きを構成し、1つ以上の画素が配置の蹴上げを構成することができる。複数の画素が配置の奥行きを構成するとき、それらの画素の各々は、異なる画像化チャネル40によって同時に形成されることができる。すなわち、配置の奥行きを構成する複数の画素を形成するために、異なる複数の画像化チャネル40が同時に活性化されることが可能である。]
[0088] 図7Cは、より小さい画素70Cのパターン74が形成された本発明の一実施形態例を示している。画素70Cは、M=1、N=4、θ=30°及び図7Bの第1の画素サイズCを用いて等式(6)に従って決定された第2の画素サイズDを含んでいる。図7Cは、機構部33Dと34Dとの間に、上述のクロススキャンキャップ要件に加え、Sに等しい走査方向に沿ったギャップ要件が存在することを示している。Sは、走査方向に沿った最小ギャップ要求に関する最小距離である。典型的に、走査方向に沿った最小ギャップ要求は、クロススキャン方向におけるMGの値と同程度である。この実施形態例において、走査方向に沿った最小ギャップ要求は、クロススキャンにおける対応するものより僅かに小さい。この実施形態例において、機構部33D及び34Dの各々は、異なるイメージングにて画像化ヘッド26の異なる走査中に形成されたものである。機構部33D及び34Dの各々を画像化するために用いられた画素70Cは、様々な格子パターンに配置されている。画像化ヘッド26(図7Cには図示せず)の副走査の位置決め制御により、クロススキャン画素サイズより微細な分解能で、画素の格子の各々を互いに対して位置決めすることが可能になる。しかしながら、この実施形態例においては、双方の機構部33D及び34Dが、走査方向に沿って共通の起源を共有する対応する画素格子に配置された画素群70Cから形成されるので、最小距離Sは、走査方向に沿った最小ギャップ要求より大きい、あるいは等しい第2の画素サイズDの整数倍に等しい。この実施形態例において、単一の画素のサイズDは、走査方向に沿った最小ギャップ要求を考慮に入れる必要がある。] 図7B 図7C
[0089] 図7Cは、走査方向に沿った一層小さいギャップ要求を活用することによって、より小さいマトリクスライン幅を受け入れることが可能な実施形態例を示している。図7Cは、機構部33D及び34Dが走査方向において図7Bに示したものより近接してネスト化されていることを示している。より高い分解能の画素70Cを用いた一層近接したネスト化は依然として、走査方向に沿って、且つ走査方向を横切って、ギャップ要件とともに最小重なり要件を満足させることが可能である。また、有利なことに、全幅Woverall2は、図7Bに示した全幅Woverallより小さい。] 図7B 図7C
[0090] 一部の例において、パターン内の造形部は2方向以上にて規則的に配列される。一例は、シェブロン形状の造形部群を含む“アイランド”構成である。造形部群をマトリクス20と整合するように形成するため、造形部群は、この例においてクロススキャン方向に平行な第1の方向に沿って或るピッチを有し、且つ走査方向に平行な第2の方向に沿って或るピッチを有するように形成されなければならない。従って、これらの走査方向のピッチ及びクロススキャン方向のピッチの双方を有する造形部群のパターンを形成することは、走査方向に沿ったピッチベースの画素分解能と、クロススキャン方向に沿ったピッチベースの画素分解能とを必要とする。これは、マトリクス20の傾斜部に位置整合するように造形部の傾斜したエッジを形成させるための本発明の様々な実施形態によって必要とされる特有の画素分解能と一致しないこともあり得るし、一致することもあり得る。考え得る不一致の一例は、クロススキャン方向において造形部群の要求ピッチに合致させることに基づいて選定されたクロススキャン画素サイズで造形部群のうちの1つが画像化されるときに発生する。そのとき、走査方向に沿った画素サイズは、クロススキャン画素サイズと所望の傾斜角とに基づいて選定される。画像化される造形部のエッジはこれらの画素の階段配置を用いて形成され、その配置がマトリクス20の傾斜したラインに平行な方向に繰り返される。これは、しかしながら、走査方向に沿ったピッチ要件を満足させることができない走査方向の画素分解能で、造形部群を形成させてしまう。]
[0091] この分解能の不一致は様々な手法で補正することができる。本発明の一実施形態例において、走査方向に沿った画素サイズ(すなわち、スキャンサイズ)が、いったん、造形部群のクロススキャンピッチに合致するよう要求された画素のクロススキャンサイズと所望の傾斜角とに基づいて決定されると、走査方向に沿った画素サイズは更に、走査方向に沿った整数個の画素の全体サイズが走査方向に沿った造形部群の要求ピッチに等しくなるように調整される。例えば、走査方向に沿った要求ピッチが非整数個のスキャンサイズに等しい場合、その非整数が最も近い整数へと切り上げ、あるいは切り捨てられ、スキャンサイズが、調整後のスキャンサイズの整数個分が要求ピッチに等しくなるように調整される。造形部群のエッジはもはや、所望の傾斜角に平行な方向に繰り返される画素の階段配置で画像化されなくなり、僅かにオフセットされることになる。1μmの端数程度のオフセットを生じさせる選定された傾斜角は、典型的に、カラーフィルタ用途において許容可能である。]
[0092] 各画像化チャネル40によって放射される放射線ビームの強度は、数多くの様々な手法で変化されることが可能である。本発明の一部の実施形態例において、画像化ヘッド26は、一定なレーザ光源によって照射される空間光変調器(ライトバルブ)を含む。レーザは、或る所望の総パワーを維持するように調整される定電流源によって駆動される。ライトバルブは、該ライトバルブの各チャネルから放射される放射線ビームの強度をそのチャネルに所望される強度まで減衰させるために用いられる。]
[0093] 本発明の一部の実施形態例において、所与の画像化チャネル40によって放射される放射線ビームの強度は、そのビームによって形成される画素の、形成されるその他の画素に対する位置に従って調整される。個々の画素は、画像化される造形部の様々な位置を生成するよう、相互に関連付けて形成される。画像化を改善するために様々な画素を相互に異なるように形成することが望ましいことがある。例えば、造形部のエッジ部に対応する1つ以上の画素は、造形部のその他の部分を画像化するために用いられる放射線ビームの強度とは異なる強度を有する放射線ビームで画像化されてもよい。エッジ部に対応する画素は、画像化される造形部の周縁画素に必ずしも限られず、造形部の周縁部を直接的に形成しない1つ以上の更なる画素を含むことができる。このような更なる画素は、画像化される造形部の内部画素を含み得る。本発明の一部の実施形態例において、造形部の対応するエッジ部は、造形部のその他の部分を画像化するために用いられる放射線ビームの強度より高い強度を有する放射線ビームで画像化されてもよい。エッジ部は、走査方向又はクロススキャン方向のうちの一方に平行であってもよいし、走査方向又はクロススキャン方向のうちの一方と交差する方向に延在していてもよい。画像化される造形部のエッジ部を形成するために用いられる様々な放射線ビームの強度を高めることは、造形部の視覚的な特性を改善し、エッジ断絶などのアーチファクトを抑制するために用いられてもよい。エッジ断絶は数多くの理由で発生し得る。例えば、画像化される領域と画像化されない領域との間の遷移部付近で、示差熱効果(differential thermal effect)が発生し得る。熱転写の場合、例えば、機構部のエッジに転写される画像形成材料に関する不十分な剥離強度、又は剥離の速度、角度若しくは方向の不十分な制御などの機械的効果が、画像化されたドナー素子が剥離されるときにエッジ断絶をもたらすことがある。選択的に高められた強度は、例えばエッジ断絶などの画像アーチファクトを抑制する助けとなるように用いられ得る。]
[0094] 本発明の一部の実施形態例において、画像化チャネル40は“オン”に切り換えられると、“オフ”に切り換えられたときに生成される不活性強度レベルより高い活性強度レベルを有する放射線ビームを放射する。この活性強度レベルは媒体上に画素を形成することができなくてもよい場合がある。本発明の一部の実施形態例において、ビームの強度レベルは強度閾値より低くされる。一部の実施形態例において、ビームの強度は、媒体の露光閾値より低い露光を生じさせるように制御される。これら一層低い強度レベルを有する放射線ビームを放射するように画像化チャネルを制御することは、閾値未満(below threshold)イメージングと呼ばれる。閾値未満イメージングは、画像の造形部の視覚的な特性を改善し、画像アーチファクトを抑制する助けとなるように用いられ得る。例えば、閾値未満イメージングは、画素の領域又は画素近傍の領域において、該画素の特定の特性を改善するように熱特性を変化させるために用いられることができる。熱転写の場合、閾値未満イメージング技術は、画素の形成時にドナー素子から受像素子に転写される画像形成材料の密着性を高めるために用いられ得る。一部の実施形態例において、閾値未満イメージングは、所与の画素又は隣接画素に転写される画像形成材料の量を変化させるために用いられる。例えば、一部の熱転写プロセスにおいて、媒体の露光閾値に等しくなる、あるいはそれを超過することができる放射線ビームを走査することによって、造形部のエッジに沿って画素の階段配置が形成され得る。画素の階段配置の形成中に、閾値要求未満の強度を有する更なる放射線ビームが、造形部のエッジより外側の近接領域を走査する。これらの更なる放射線ビームは、造形部エッジの外側の画素段差を部分的に充填するドナー素子から受像素子への画像形成材料の更なる転写を生じさせ、それにより、階段エッジのギザギザを低減し得る。このような挙動を示し且つカラーフィルタ用途に適した媒体は、より細いフィルタマトリクスラインとともに用いられることができる。何故なら、造形部群が、階段エッジの場合より均等にマトリクスラインに重なるようにされ得るからである。]
[0095] 画像化ヘッド26は、各画像化チャネルが画素を形成するように作用可能な放射線ビームを生成することができる複数の個々にアドレス指定可能な画像化チャネル、を有するマルチチャネル画像化ヘッドを有し得る。画像化ヘッド26は、画像化チャネルの1次元アレイ又は2次元アレイを含む画像化チャネル40の様々な配置を含むことができる。放射線ビームを生成するために好適な機構が用いられ得る。放射線ビームは如何なる好適な手法で構成されてもよい。]
[0096] 本発明の一部の実施形態は赤外線レーザを用いる。本発明の発明者は、レーザ誘起熱転写プロセスにおいて、150μmのエミッタを採用した波長830nmで約50Wの総出力パワーを有する赤外線ダイオードレーザアレイを用いた。可視光レーザを含むその他のレーザが、本発明を実施する際に用いられてもよい。用いるレーザ光源の選択は、画像化される媒体の特性によって動機付けられてもよい。]
[0097] 本発明の様々な実施形態例を、画像形成材料が受像素子に転写されるレーザ誘起熱転写プロセスに関して説明してきた。本発明の他の実施形態例は、その他の画像化プロセス及び媒体とともに用いられ得る。本発明の範囲を逸脱することなく、異なるプロセスによって画像が媒体上に形成され得る。例えば、媒体は画像修正可能表面を含むことができ、画像を形成するように放射線ビームによって照射されたときに、修正可能表面の性質又は特性が変化される。放射線ビームは、画像を形成するように媒体の表面を切除するために用いられてもよい。当業者に認識されるように、異なる画像化プロセスが容易に採用され得る。]
[0098] 装置90によって必要とされる様々な機能を実行するため、コントローラ60によってプログラム製品97が用いられ得る。1つのそのような機能は、画像化ヘッド26の画素サイズを、画像化すべき造形部の所望の傾斜角及び画素のその他のサイズの関数として設定することを含み得る。限定するものではないが、プログラム製品97は、コンピュータプロセッサによって実行されるときに、該コンピュータプロセッサに上述の方法を実行させる命令を含む一組のコンピュータ読み取り可能信号を担持する媒体を有し得る。プログラム製品97は、多様な形態のうちの何れであってもよい。プログラム製品97は、例えば、フロッピーディスク(登録商標)やハードディスクドライブを含む磁気記憶媒体、CD−ROMやDVDを含む光データ記憶媒体、ROMやフラッシュRAMを含む電子データ記憶媒体、又はこれらに類するものなどの物理的な媒体を有し得る。媒体上で命令は必要に応じて圧縮され、且つ/或いは暗号化され得る。]
[0099] 本発明の一実施形態例において、プログラム製品97は、各画素が第1の方向に沿った第1のサイズと第1の方向と交差する第2の方向に沿った第2のサイズとを有するように、媒体上に形成されるべき複数の画素の少なくとも1つのサイズを決定するようにコントローラ60を設定するために用いられ得る。複数の画素は、或る造形部を媒体上に形成するために用いられることができ、該造形部は、画像化に関する走査方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在するエッジを有することができる。第2のサイズは、第1のサイズと異なり、プログラム製品97のプログラム命令に従って、少なくとも傾斜角と第1のサイズとに基づいて決定される。これに代えて、あるいは加えて、コントローラ60は、適切なユーザインタフェースを介してコントローラ60と通信するオペレータの誘導下で、画素サイズの手動での指定又は調整を可能にしてもよい。画素サイズの決定は、コントローラ60に入力された、あるいはプログラム製品97内にプログラムされた好適なアルゴリズム及び/又はデータに基づいて行われ得る。画素サイズのパラメータは、画像化に先立って決定されてもよいし、画像化を進めるときに“オンザフライ”で決定されてもよい。]
[0100] 一部の実施形態例において、コントローラ60は、所与の走査方向にスキャンするときに画像化される造形部の特定部分を形成するよう選択された放射線ビームに対して増大された強度値を指定する強度情報98を管理する。造形部のその部分は、造形部のエッジ部を含み得る。増大された強度値は、対応する走査方向にスキャンするときに造形部のその他の部分を形成するために用いられる放射線ビームの強度値より大きい。]
[0101] 一部の実施形態例において、コントローラ60は、所与の走査方向にスキャンするときに画像化チャネル40によって放射される放射線ビームに対して設定するように閾値未満の強度を指定する各画像化チャネル40の強度情報98を管理する。]
[0102] 造形部群のパターンを、ディスプレーのカラー機構のパターンに関して説明してきた。本発明の一部の実施形態例において、造形部群はLCDディスプレーの一部とし得る。本発明の他の実施形態例において、造形部群は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレーの一部とし得る。OLEDディスプレーは異なる構成を含み得る。例えば、LCDディスプレーと同様にして、白色OLED源とともに使用されるカラーフィルタに、異なる複数のカラー機構が形成され得る。代替的に、本発明の様々な実施形態を用いて、ディスプレー内の異なる複数のカラー照明源が、異なる複数のOLED材料で形成されてもよい。これらの実施形態においては、受動カラーフィルタを必ずしも必要とせずに、OLEDベースの複数の照明源自体が有色光の放射を制御する。OLED材料は好適な媒体に転写されることが可能である。OLED材料は、レーザ誘起熱転写技術を用いて受像素子に転写され得る。]
[0103] 本発明の様々な実施形態例を、シェブロン形状の造形部群を画像化することに関して説明してきた。しかしながら、本発明は、シェブロン形状の造形部群を画像化することに限定されず、所望の走査方向に対して傾斜したエッジを有するその他の形状を含む造形部群を画像化することにも用いられ得る。本発明は島状の造形部群を画像化することにも用いられ得る。]
[0104] ディスプレー及び電子デバイスの製造における用途例を用いて本発明を説明してきたが、ここで説明した方法は、ラボオンチップ(lab-on-a-chip;LOC)の製造のための生物医学イメージングにて用いられるものを含むその他の用途にも直接的に適用可能である。LOCデバイスは様々なパターンの造形部群を含み得る。本発明は、例えば医療、印刷、及び電子製造技術などのその他の科学技術にも適用され得る。]
[0105] 理解されるように、上述の実施形態は単に本発明を例示するものであり、当業者によって、本発明の範囲を逸脱することなく、上述の実施形態への数多くの変形が考案され得る。]
权利要求:

請求項1
媒体上に画像を形成する方法であって:走査方向に沿って前記媒体上を走査しながら前記画像を形成するように放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御するステップであり、前記画像は、前記走査方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在するエッジ部を含む造形部を有し、各放射線ビームは、該放射線ビームによって前記媒体上に形成される画素のサイズを変化させるように制御可能である、ステップ;前記媒体上に形成されるべき複数の画素の各画素が有する少なくとも1つのサイズを決定するステップであり、各画素は、第1の方向に沿った第1のサイズと、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿った第2のサイズとを有し、前記第2のサイズは、前記第1のサイズと異なり、且つ少なくとも前記傾斜角と前記第1のサイズとに基づいて決定される、ステップ;及び前記造形部の前記エッジ部に沿って前記複数の画素の階段配置を形成するために一群の放射線ビームを放射するよう前記画像化ヘッドを制御するステップであり、前記第1のサイズと前記決定された第2のサイズとで前記階段配置内の各画素を形成するよう、前記一群の放射線ビームの各放射線ビームが制御される、ステップ;を有する方法。
請求項2
前記第2の方向は前記1の方向に実質的に垂直である、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記第2の方向は前記走査方向に実質的に平行である、請求項1に記載の方法。
請求項4
前記造形部は、前記第1の方向に沿って規則的に配列された造形部群のパターンの一部であり、当該方法は、少なくとも前記第1の方向に沿った前記造形部群のピッチに基づいて、前記第2のサイズを決定することを有する、請求項1に記載の方法。
請求項5
前記造形部群のパターン内の前記造形部群は、前記第2の方向に沿って規則的に配列され、当該方法は、少なくとも前記第2の方向に沿った前記造形部群のピッチに基づいて、前記第2のサイズを決定することを有する、請求項4に記載の方法。
請求項6
前記造形部は、前記第1の方向に沿って規則的に配列された造形部群のパターンの一部であり、当該方法は、少なくとも前記第1の方向に沿った前記造形部群のピッチに基づいて、前記第1のサイズを決定することを有する、請求項1に記載の方法。
請求項7
前記第2の方向は前記1の方向に実質的に垂直である、請求項5に記載の方法。
請求項8
少なくとも関係:N×D=(M×C)/tan(θ)に基づいて前記第2のサイズを決定することを有し、ただし、Cは前記第1の方向に沿った前記画素のサイズであり、Dは前記第2の方向に沿った前記画素のサイズであり、θは前記傾斜角に相当する角度であり、Mは1以上の整数であり、且つNは1以上の整数である、請求項1に記載の方法。
請求項9
前記媒体上に1つ以上の更なる画素を形成するように前記画像化ヘッドを制御するステップを有し、前記1つ以上の更なる画素の各々は、前記階段配置内の各画素とは異なるサイズを有する、請求項1に記載の方法。
請求項10
前記画素の前記階段配置は、前記エッジ部が延在する前記方向に平行な方向に沿って繰り返される、請求項1に記載の方法。
請求項11
前記第1のサイズ及び前記決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで前記複数の画素の各画素を形成するよう、前記一群の放射線ビームの各放射線ビームが放射される期間を制御するステップを有する、請求項1に記載の方法。
請求項12
前記一群の放射線ビームの各放射線ビームは、対応する放射線スポットを前記媒体上に形成し、当該方法は、前記第1のサイズ及び前記決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで前記複数の画素の各画素を形成するよう、前記放射線スポットの各々が前記媒体を横切って走査される期間を制御するステップを有する、請求項1に記載の方法。
請求項13
前記一群の放射線ビームの各放射線ビームは、対応する放射線スポットを前記媒体上に形成し、当該方法は、前記第1のサイズ及び前記決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで前記複数の画素の各画素を形成するよう、前記一群の放射線ビームが走査される前記媒体の表面に交わる軸の周りで傾斜させて前記放射線スポットの各々を位置付けるステップを有する、請求項1に記載の方法。
請求項14
前記第1のサイズ及び前記決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで前記複数の画素の各画素を形成するよう、前記画像化ヘッドを回転させるステップを有する、請求項1に記載の方法。
請求項15
前記一群の放射線ビームの各放射線ビームは、対応する放射線スポットを前記媒体上に形成し、当該方法は、前記第1のサイズ及び前記決定された第2のサイズのうちの一方に等しいサイズで前記複数の画素の各画素を形成するよう、前記放射線スポットの各々を拡大あるいは縮小するステップを有する、請求項1に記載の方法。
請求項16
前記画像化ヘッドは、前記走査方向における前記複数の画素の各画素のサイズを、前記走査方向と交差する方向における前記複数の画素の各画素のサイズと異なるように調整するよう制御可能である、請求項1に記載の方法。
請求項17
前記複数の画素の前記階段配置を形成するために、前記一群の放射線ビームの各放射線ビームを第1の強度で放射するよう前記画像化ヘッドを制御するステップと、前記媒体上を走査しながら1つ以上の更なる画素を形成するため、前記放射線ビームのうちの1つ以上からなる第2群の放射線ビームを放射するよう前記画像化ヘッドを制御するステップとを有し、前記第2群の放射線ビームの各放射線ビームは、前記第1の強度と異なる第2の強度で放射される、請求項1に記載の方法。
請求項18
前記1つ以上の更なる画素は前記造形部の内部の部分を形成し、当該方法は、前記第2の強度を前記第1の強度より低くするよう前記画像化ヘッドを制御するステップを有する、請求項17に記載の方法。
請求項19
前記第2の強度は前記媒体の閾値強度より低い、請求項17に記載の方法。
請求項20
熱転写プロセスを用いて前記画像を前記媒体上に形成する請求項1に記載の方法。
請求項21
前記造形部群のパターンは複数の異なる色の造形部を有し、各色の造形部は別々に画像化される、請求項4に記載の方法。
請求項22
前記造形部群のパターンはカラーフィルタ機構のパターンを有する、請求項4に記載の方法。
請求項23
前記造形部はシェブロン形状を有する、請求項1に記載の方法。
請求項24
前記階段配置は、前記傾斜角に等しいピッチ角を含む、請求項1に記載の方法。
請求項25
前記複数の画素のうちの少なくとも2つの画素が同時に形成される、請求項1に記載の方法。
請求項26
前記第1のサイズ及び前記第2のサイズの各々は各画素のエッジに沿ったものである、請求項1に記載の方法。
請求項27
走査方向に沿って媒体上を走査しながら画像化ヘッドによって放射された放射線ビームを用いて前記媒体上に画像を形成する方法であって、前記画像は、第1の方向に沿って規則的に配列された造形部群のパターンであり、前記走査方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在するエッジ部を含む造形部を含む造形部群のパターンを有し、当該方法は:前記第1の方向に沿った前記造形部群のピッチを決定するステップ;少なくとも前記第1の方向に沿った前記造形部群の前記ピッチに基づいて、前記媒体上に形成されるべき画素の第1の寸法を決定するステップ;少なくとも前記傾斜角に基づいて、前記媒体上に形成されるべき前記画素の第2の寸法を決定するステップ;前記走査方向に沿って前記媒体上を走査しながら前記媒体上に前記造形部群のパターンを形成するように前記放射線ビームを放射するよう前記画像化ヘッドを制御するステップ;及び前記決定された第1の寸法及び前記決定された第2の寸法で前記媒体上に前記画素を形成するように放射線ビームを放射するよう前記画像化ヘッドを制御するステップ;を有する、方法。
請求項28
少なくとも前記第1の寸法に基づいて、前記媒体上に形成されるべき前記画素の前記第2の寸法を決定するステップ、を有する請求項27に記載の方法。
請求項29
前記パターン内の前記造形部群は、前記第1に方向と交差する第2の方向に沿って規則的に配列されており、当該方法は:前記第2の方向に沿った前記造形部群のピッチを決定するステップ;及び少なくとも前記第2の方向に沿った前記造形部群の前記ピッチに基づいて、前記媒体上に形成されるべき前記画素の前記第2の寸法を決定するステップ;を有する、請求項27に記載の方法。
請求項30
前記第1の寸法及び前記第2の寸法は、前記画素の相異なるエッジの寸法である、請求項27に記載の方法。
請求項31
媒体上に画像を形成する方法であって:走査方向に沿って前記媒体上を走査しながら前記画像を形成するように、独立して制御可能な放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御するステップであり、前記画像は、前記走査方向に対して傾斜した方向に沿って第1の距離だけ延在するエッジ部を含む造形部を有し、前記第1の距離は、前記走査方向に沿った蹴上げ距離に対して、前記走査方向に垂直なクロススキャン方向に沿って奥行き距離だけ延在し、前記奥行き距離は前記蹴上げ距離とは長さ的に異なる、ステップ;前記媒体上を走査しながら第1群の1つ以上の画素を形成するように前記画像化ヘッドを制御するステップであり、前記第1群の1つ以上の画素の各画素は、第1の方向に沿って第1のサイズを有する、ステップ;及び前記媒体上を走査しながら第2群の1つ以上の画素を形成するように前記画像化ヘッドを制御するステップであり、前記第2群の1つ以上の画素の各画素は、前記第1の方向に垂直な第2の方向に沿って第2のサイズを有する、ステップ;を有し、前記奥行き距離は前記第1のサイズの整数倍に等しく、且つ前記蹴上げ距離は前記第2のサイズの整数倍に等しい、方法。
請求項32
前記第1群の1つ以上の画素及び前記第2群の1つ以上の画素は、同一の大きさの画素を有する、請求項31に記載の方法。
請求項33
前記第1群の1つ以上の画素のうちの画素を形成するように第1の放射線ビームを放射し、且つ前記第2群の1つ以上の画素のうちの画素を形成するように第2の放射線ビームを放射するよう前記画像化ヘッドを制御するステップを有し、前記第2の放射線ビームは前記第1の放射線ビームと同時に放射される、請求項31に記載の方法。
請求項34
前記第1群の1つ以上の画素及び前記第2群の1つ以上の画素は、共通の画素を有する、請求項31に記載の方法。
請求項35
前記造形部は、前記第1の方向及び前記第2の方向のうちの一方に沿って規則的に配列された造形部群のパターンの一部であり、前記第1の方向及び前記第2の方向のうちの前記一方に沿った前記造形部群のピッチは、前記第1のサイズ及び前記第2のサイズのうちの一方の整数倍に等しい、請求項31に記載の方法。
請求項36
前記第1の方向及び前記第2の方向の各々は画素のエッジに平行である、請求項31に記載の方法。
請求項37
前記第1群の1つ以上の画素内の画素は相等しい大きさであり、前記第2群の1つ以上の画素内の画素は相等しい大きさである、請求項31に記載の方法。
請求項38
一組のコンピュータ読み取り可能命令を有するプログラムであって、前記命令は、コントローラによって実行されるとき、該コントローラに:走査方向に沿って媒体上を走査しながら画像を形成するように放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御させ、前記画像は、前記走査方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在するエッジ部を含む造形部を有し、各放射線ビームは、該放射線ビームによって前記媒体上に形成される画素のサイズを変化させるように制御可能であり;前記媒体上に形成されるべき複数の画素の各画素が有する少なくとも1つのサイズを決定させ、各画素は、第1の方向に沿った第1のサイズと、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿った第2のサイズとを有し、前記第2のサイズは、前記第1のサイズと異なり、且つ少なくとも前記傾斜角と前記第1のサイズとに基づいて決定され;且つ前記造形部の前記エッジ部に沿って前記複数の画素の階段配置を形成するために一群の放射線ビームを放射するよう前記画像化ヘッドを制御させ、前記第1のサイズと前記決定された第2のサイズとで前記階段配置内の各画素を形成するよう、前記一群の放射線ビームの各放射線ビームが制御される;プログラム。
請求項39
一組のコンピュータ読み取り可能命令を有するプログラムであって、前記命令は、コントローラによって実行されるとき、該コントローラに:走査方向に沿って媒体上を走査しながら該媒体上に画像を形成するように放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御させ、前記画像は、第1の方向に沿って規則的に配列された造形部群のパターンであり、前記走査方向に対して或る傾斜角だけ傾斜した方向に延在するエッジ部を含む造形部を含む造形部群のパターンを有し;前記第1の方向に沿った前記造形部群のピッチを決定させ;少なくとも前記第1の方向に沿った前記造形部群の前記ピッチに基づいて、前記媒体上に形成されるべき画素の第1の寸法を決定させ;少なくとも前記傾斜角に基づいて、前記媒体上に形成されるべき前記画素の第2の寸法を決定させ;且つ前記決定された第1の寸法及び前記決定された第2の寸法で前記媒体上に前記画素を形成するように放射線ビームを放射するよう前記画像化ヘッドを制御させる;プログラム。
請求項40
一組のコンピュータ読み取り可能命令を有するプログラムであって、前記命令は、コントローラによって実行されるとき、該コントローラに:走査方向に沿って媒体上を走査しながら該媒体上に画像を形成するように、独立して制御可能な放射線ビームを放射するよう画像化ヘッドを制御させ、前記画像は、前記走査方向に対して傾斜した方向に沿って第1の距離だけ延在するエッジ部を含む造形部を有し、前記第1の距離は、前記走査方向に沿った蹴上げ距離に対して、前記走査方向に垂直なクロススキャン方向に沿って奥行き距離だけ延在し、前記奥行き距離は前記蹴上げ距離とは長さ的に異なり;前記媒体上を走査しながら第1群の1つ以上の画素を形成するように前記画像化ヘッドを制御させ、前記第1群の1つ以上の画素の各画素は、第1の方向に沿って第1のサイズを有し;且つ前記媒体上を走査しながら第2群の1つ以上の画素を形成するように前記画像化ヘッドを制御させ、前記第2群の1つ以上の画素の各画素は、前記第1の方向に垂直な第2の方向に沿って第2のサイズを有し、前記奥行き距離は前記第1のサイズの整数倍に等しく、且つ前記蹴上げ距離は前記第2のサイズの整数倍に等しい;プログラム。
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